Heckel #7170/5
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■現在、この楽器は故ウォーターハウス氏のご友人であり、ご依頼者でも有られる渡辺氏京都府立医科大学 泌尿器科学名誉教授)がご所有されています。 最初の所有者は1931年頃、ウィーンに在住していたアマチュア・ファゴット奏者のAtzler氏と云う方です。その後、医師のKadletz氏が所有し、1956年にはウォーターハウス氏がKadletz氏から直接購入されています。以後、1980年まで、この楽器はウォーターハウス氏の主力楽器でありました。この楽器を1972年にイーストマン音楽大学のDr. James L. Burtonがボアを測定し、1975年、内径と音質音程について論文【GRAPHING THE BASSOON BORE】を発表しています。 

■ご依頼者:滋賀県在住 渡辺 泱
■修理内容:弊工房EOコース(オーバーホール)+ご要望

1)分解掃除、キイーノイズ除去、ガタの適正化
2)キィー及びキィーポスト他金属部のAgメッキ仕上げ
3)キイーポストぐらつき部分、木部の補修(割れ)、修復交換
4)キイーポスト / 球頭部磨滅、面間切削過剰部、修復交換
5)左手小指・薬指 / ポスト磨滅の為、新規交換
6)管体胴輪 / 整形、凸凹修復、嵌合、Ag鍍金
7)ダブルジョイント・ソケット2個 / 修復、再接着、塑性加工
8)部品交換・追加(全タンポ、全キイーコルク、フェルト)
9)部品交換・追加(双柱、ピボットネジ、スプリング)
10)部品交換・追加(バネ廻り止の交換及び修復)
11)部品交換 / ダブルジョイントBb trill key 芯金交換
12)右手人差指 Cis trill 音孔 / 木部修復(割れ、腐り)
13)管体ジョイント継手 / 素材変更及び木部嵌合調整
14)キィ-芯金やピボットスクリューの摩滅、不適 / 修復交換
15)部品取付木ネジ / 不適及び損傷の場合、交換
16)摩滅したキイーの修復及び交換
17)左手薬指 D ring 右手中指 H ring / 新規製作
18)キイーポスト&木ネジ下穴 / 内面貫通部修復(バスジョイント)
19)管体内面 / 内面粗度の調整 (重合油除去)
20)U字管 / パッキン交換
21)ダブルジョイント底部キャップ / 凸凹修理、再Agメッキ
22)ダブルジョイント継手上部2箇所 / 割れ修復
23)全体バランス連絡とタッチ感調整
24)塗装関係 / 着色、トラ杢入りアンティーク塗装
  *左手人差し指周囲の木部補修
  *左手小指 Whisper pp / キイーポスト穴埋め加工
25)音孔パイプ6箇所交換(Ag材仕様)
  *左手人差指 F、左手中指 E / 音孔下穴腐り補修




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by hiroshi_kenmochi | 2016-07-27 20:53 | 近況


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